Best Animation 2002

2003年4月27日発表/掲載

 2002年、最高のアニメ作品に贈られる賞。 "Best Animation 2002"
 BA2002選考委員会メンバー全員がフォームに従い投票を行った。

  1. Best Animation
  2. Second Best Animations
  3. 2002年のアニメは...
  4. 惜しくも受賞できなかった作品たち
  5. ノミネート作品一覧

Best Animation

機動戦士ガンダムSEED

 3ポイント獲得。
 票が分散する中で、最多得票を得たのは『機動戦士ガンダムSEED』。 ポイント内訳は「Best」の2ポイント票が1票、「2nd Best」の1ポイント票が1票で合計3ポイント。 辛くも最優秀作品の座を手にした。

 言わずと知れた「ガンダム」シリーズの最新作。 久々の「機動戦士」を冠する同作品ではあるが、作風は「機動戦士」を冠する作品群よりも『新機動戦記ガンダムW』に近い。

選考委員のコメント

K島T

 というかこれしか見ていません。正直あんまりおもしろくないけどね、消去法で。

田中H

 昨日までビビアンスーが主題歌を歌っていると思っていた*1

Second Best Animations

 五十音順。それぞれの作品が2ポイントずつ獲得。
 ポイント内訳は、『ちっちゃな雪使いシュガー』が1ポイント票を2票。 他の作品はすべて2ポイント票が1票となった。

 放映本数が増加傾向は止まらず、昨年同様投票作品がばらつく傾向も続き、このような結果となった。 また、選考委員間における質のばらつきが高いのも昨年と同様で、 「これしか観ていないから」という現象があったことも「真の優秀」を見極め損ね、 結果投票作品がばらつく傾向となったとも言えるかも知れない。

選考委員のコメント

S岡: 藍より青し

 後半に尽きます…ええ。
 特にティナの回が…

N田: アベノ橋☆魔法商店街

 誰がなんと言おうと、今年の最高傑作(にしておいてよ…)。 最後の話のまとめ方がご都合主義的だった観は否めませんが、そこに至るまでのギャグ、パクりの精神は賞賛に値します。 また、作品を通して根底に流れる少年と少女の成長も見所の一つです。(だからこそ終わり方はもう少し工夫をしてほしかった…)。 暗いテーマを使っているのに全体的にテンポよく話が進むのは、漫才のようなどたばたと、大阪弁の存在が効果的なんでしょう。 そして、鶴田謙二の描くキャラのすばらしさ。 これも忘れてもらっちゃ困るところです。 兎にも角にも見てない人はぜひ一度ごらんあれ。

ハム太郎: 最終兵器彼女

 高橋しんが好きで見てみました。全話一気に。
 個人的見立てでは、この作品はちせとゆーじという二人の高校生の悲劇的な恋愛を描いたものであります。 しかし私自身はその本筋よりも「メインストーリーよりもサブストーリーの方が泣ける。」というところにこの作品の良さがあると思います。
 ちせとゆーじが最後に一緒になるのは目に見えていたので(それでも最終話にあのような形で一緒になるってのには驚きましたが。) あまり注目していなかったというのはありますが(^_^;)
 このアニメに好感がもてたのは、皆がバラバラだったという点です。 最終的に何か一つの事象に結びつくわけでもなく、それぞれが共通の感情をもつわけでもなく、 各個人バラバラに、「その人のストーリー」が過不足無く描かれていたと思います。 それ故にいささか強引な部分もありましたが、それを補っておつりがくるほど登場人物の個性がしっかり描けていたと思います。
 良い意味で「気が抜けない」アニメでした。

N田: ちっちゃな雪使いシュガー

 「心にホッと一息を」そんな文句が似合いそうな作品です。 万人にお勧めできる、いまどき貴重な作品かもしれません。 ただ…なんで放送が深夜だったんだろうなぁ。

Fukapon: ちっちゃな雪使いシュガー

 ごくごく普通に、実際にあってもおかしくないほどの世界が丁寧に描かれていた。 目新しい要素は特になかったものの、その分、すべての面で完成域に達していたこの作品。 文句のない出来だった。 誰が観てもきっと、サガの成長に自分を重ね合わせることができるのではないだろうか。

田中H: 花田少年史

 なんとなくのほほんとなれるところが好き。

なぎ: ぴたテン

 原作より良かった。 原作ではキャラクターの関係をいたずらに複雑にしてしまい、ストーリーが破綻していますが、本作はこれを単純化して天使と悪魔そして人間たちの関係をコメディタッチでよく表現していました。
 特に、微妙な扱いであった紫亜を美紗の対極のキャラクターとしたことでストーリーの安定感が増していました。
 とにかく紫亜さんがよかったのです。
 大きな美紗*2は関係ありません。

Fukapon: フィギュア17 つばさ&ヒカル

 非日常を基本に、日常を描いたとも言えそうな意欲作。 1話1時間*3という形式的な新しさもさることながら、視聴者に媚びない展開にも斬新さを感じた。 一歩間違えれば話の中心になりかねないいわゆるSF要素を持ち合わせながらも、「ヒカル」の話であることを常に忘れず、 「つばさ」の領域を超えない話に作り込んだプロデュースチームに敬意を表する。

2002年のアニメは...

N田

 ちよちゃんの声はもう少し違う選び方もあったのでは…。

S岡

 あずまんがが…惜しかった。

なぎ

 とにかく本数が多かった1話も見なかった、途中で見るのを止めてしまった作品が多かったです。
 キャラ萌えの位相をずらしたような作品が増えたのはよかったですね。

Fukapon

 数多くのアニメが放映される中で、高品質なものも多かったのが今年の特徴か。 数多く存在できるからこそなのかもしれないが、欲張らない内容のものが多く、結果、うまくまとまっている作品が多かった。

惜しくも受賞できなかった作品たち

 五十音順。 それぞれ1ポイント獲得。

ノミネート一覧

 投票フォームをご覧ください。

*1 ビビアンスーが主題歌を歌っていると思っていた
実際に歌っていた。「Vivian or Kazuma」のVivianは彼女。
*2 大きな美紗
人でないもの。
*3 1話1時間
地上波ではほとんどの話が前後編に分けて、30分ずつ放映された。