マリア様がみている

Date: Thu, 12 Aug 2004 02:35:50 +0900
From: Fukapon
Subject: マリア様がみている 序盤編: chapter 1-22

 ペンギンにゃ、みなさん。 てひひひひ〜、Fukaponれすぅ。

 8月17日出荷予定だった、20日発売のTMA『マリア様がみている』が早くも本日、11日に届きました(^^;

 そこで、世界で最も早い『マリみて』レビューと題しまして、序盤部分、全200分中60分程度(? 多分)の視聴に基づいたレポートをお届けいたします。

 まず、作品の概要(笑。 言うまでもない?(^^; 今野緒雪さん原作のテレビアニメーション『マリア様がみてる』をネタにした、コスプレアダルトビデオです。 そう、あくまでネタがマリみてなだけ。

 正式にライセンスされたものでないことはタイトルからも明らかですが、あえて、私は『マリア様がみている』を『マリア様がみてる』の実写版と位置づけて発注、視聴しようと心に決めておりました。 なぜって? 『卒業R 〜Graduation Real〜』を所持しているあたしなのですから、当然でしょう?(笑

 さて、今回は頭括式に総評から。

 『マリア様がみてる』の実写版としても十分な完成度だと言えます。 少なくともメインヒロイン二人のコスプレは似合っている上、祥子お姉様の演技は素晴らしいです。 しかし、実写版と表現するよりは『マリア様がみてる』体験版と言う方が適切かも知れません。 980円じゃありませんが(爆

 マリみて第1期第1話から(メニューキャストから推測するに第3話まで)がかなり忠実に実写化されています。 むろん、間引かれている点はありますが、そのことによって展開が早く、わかりやすくなる効果は見逃せません。

 アニメなんかに興味はないと言う人で、レズが嫌いじゃないと言う人(かなり限定されました/笑)をアニメの世界へ引き込むのに非常に有効かと思われます。 アニメってあなたが観てもおもしろいんだよ、とわからせるのに最適。

 むろん、あたしのようにアニメ方面でだいぶアレな人も、新たな体験として楽しめますのでご安心を(^^; つーか、むしろ、こっちの方が(爆

 と始まったところで、そろそろアレなことをつらつら書かせていただきます(^^;

 まずはコスプレとしてどうなのか、と。 私自身のコスプレはさておき(笑)、コスプレはやっぱり似合うかどうかってのが一つのポイントだと思うのですよ。 それは着る子が可愛いかどうかではなくて、衣装に身を包んだときの雰囲気がキャラクターになっているのか、ってことですね。

 今度の『マリア様がみている』はジャケット写真を見る限り及第点。 ...嘘です、かなり高得点でした(^^; 実際に観てもこの印象は大きく変わっていません。

 姫咲しゅりさん as 小笠原祥子はとてもよく似合っています。 さらに終始名演技、素晴らしいとしか言いようがありません。 テレビアニメ版の祥子よりもあたし好み、と思えるレベル(^^; ...ホントに(^^;;

 平井まりあさん as 福沢祐巳もコスプレは結構似合っています。 そのまんまの祐巳ではないのですが、あぁ、祐巳なんだな、って雰囲気があります。 演技も動きは良好。 動きは(^^; ...台詞は棒読み、さらに、祐巳を演じていない感じなのが残念ですが(^^;;

 これだけそろえば、もう、満足でしょ?(笑。 私は満足(^^; できればこれ以外も欲しいところですが、そんなに甘くはありません。 ま、甘過ぎは身体に毒です(^^;;

 メインヒロイン以外は悲惨。 コスプレとして話にならん。 そして、棒読み。 せっかくメインの二人は素晴らしいのに...。 蔦子に至っては台詞言えてねーよ(苦笑。 カメラはニコンだし、ってこれはかまわない?(^^; ま、志摩子さんの声が能登麻美子に似ていることに免じてすべて許してあげよう(^^;;

 内容はすでに触れたとおり、案外ちゃんとストーリー展開します。 とは言え、エッチシーンに入ると次の展開まで長いですね(^^; 例えばプロローグの5分程度がまず『マリア様がみてる』。 直後始まるキスシーンは、それより長い(笑。 しかも、エッチシーンは全般的にコスプレである意味を感じさせない(爆。 ま、そりゃそうですよね、着ている制服なんて、そんなに重たい意味なんて持ちませんよ(^^;;

 なお、序盤にエッチシーンを入れる理由付けとして、祐巳の妄想と夢を利用しております。 定石ですね、アニメでも。

 ぁ、そうそう、書き損ねましたが百合会(笑)にはロサ・フェティダ、黄薔薇ファミリーがおりません。 信濃町ですら生き延びたのにねぇ(謎爆。 でも黄薔薇は飾られていたり。

 さ、序盤のトゥルー総括(笑

 ライセンス料回避の細工や、制作費用の少ないことが原因であろうチープさが様々な点で観られますが、それは当然とわかってみているので全く気になりません。

 純粋に展開を楽しめば、ちょっと雰囲気が違う祥子や、高校生にもなって妙に幼いことが奇妙だと気づかせてくれる祐巳が、楽しい時間をプレゼントしてくれるんじゃないかと(^^;

 エッチシーンもレズなので、萌え系を専門にする方なら全然楽しめちゃうと思います。 背景に『マリア様がみてる』を持っていると、ハートフルですよ、うん(^^;

 では、中盤/終盤のレビューもお楽しみに?

 ...その前に、明日、ちゃんとお仕事をこなさないと(爆

Date: Fri, 13 Aug 2004 23:16:42 +0900
From: Fukapon
Subject: マリア様がみている 中盤/終盤編: chapter 23-29

 ペンギンにゃ、みなさん。 てひひひひ〜、Fukaponれすぅ。

 中盤/終盤となるchapter 23から最終29までを昨日チェキいたしましたので、続きを。

 この表現でお気づきの方もいるかと思いますが、中盤以降はエッチシーンが大半を占めます(^^; 結局、昨日は40分程度しか観ていなかったみたいなのですが、それでchapterは22個。 今日は1時間20分も観て7個。 当然、1エッチシーン1チャプターなので...(^^;;

 ところでこの作品、長さは約120分です。 PGCが細かく分かれているのでPowerDVD 5では総再生時間が表示されず、DVD Decrypterで調べちゃいましたよ(^^; しかし、TMAのサイトでは200分と紹介されているのです。 80分のずれはなんでしょう? ...ぁ、マルチ(デュアル)アングルであるエッチシーンの長さを2倍してるのか? 調べてみるとあたりです(笑

 つまり、ストーリー展開シーン40分、エッチシーン80分。 まぁそんなものでしょう(^^; もともとアダルトビデオなのに、その1/3をアニメ版に忠実なストーリー展開に使っているのだと考えれば、納得できるどころか感心しちゃいますよね。

 そのストーリー展開はメニューから推測したとおりアニメ版の3話まで、祥子と祐巳がスールになるところまでです。 アレなゲーム同様、スールになったらエッチ、と(笑

 さて、後半もアレなポイントをチェキチェキ。

 連弾が斬新(爆。 祥子様も祐巳も、もう少し気合い入れてそれっぽく弾いてくれよ(^^; イヤ、違う。 とゆーよりですね、手元を写すなよ、カメラマン(^^;; 何もわからない赤ちゃんが鍵盤を叩いているようなシーンで魅せようとは、何とも無理なお話です。 とは言え連弾のシーンでは、重なる手と手を写したいというのもあったんでしょうね。 直接見せちゃうのが普通のアダルトビデオ、と。

 後半の新キャラ、と言ってもちらっと出てくるだけの柏木優もご多分に漏れずもちろんショボい(^^; 全く王子様じゃない(^^;; 姿勢が悪いのかしらん、なんかパッとしません。 ま、実際に踊るシーンなど、祥子とまともに絡むシーンはないので全く問題ありませんが。

 柏木が出てきてしまうと、あっという間にストーリーは最終局面へ(^^; ロザリオを自らの胸にとどめ真実を語る祥子、いろいろあってと言うかシーン変わって、ロザリオを祐巳の首にかける祥子(^^;; ここまでです、本編は(笑

 こうして最後まで観て気づきました。 平井まりあさん as 福沢祐巳のコスプレはなかなか似合っています。 ここまでは一昨日もお伝えしました。 最後まで観て気づいたのは、それが「なかなか」止まりの理由。 真正面からだと厳しいんだ(^^; 祐巳の幼い印象からかけ離れてしまうからなんでしょうねぇ(笑。 そんな幼い高校生などいないことを気づかせてくれるのはありなんですが、ここまで経験積まれてもなぁ(爆。 実際のところ、高校一年生くらいだと、そこそこ幼いものですから(ぉ。 とは言え、さじ加減を実写版で実現するのは難しいと思いますので、思い切って経験値を上げたのは正解でしょう。 下手にロリっぽいってのが一番まずいもの(苦笑

 厳しい点をもう一つ。 これも幼くないってのに関わることですが。 キスシーンで近くに寄ると、化粧の度合いがわかってちょっと興ざめ。 ロリな人たちにとって、化粧などと言うものは(以下略/笑。 でも大丈夫。 そんなときにこそマルチアングル機能が役立ちます(爆。 すぐに顔も隠せちゃうのですよ(^^; しかしこのセカンドアングルは、時にマニアックすぎる気もする(^^;;

 ぁ、いつの間にロリを基軸に語っている(爆。 違うぞ、あたし(^^;

 クライマックスは実写版オリジナルのエッチシーン。 さすがの祥子様もエッチの時は乱れるのですね。 演技が崩れております(笑。 とは言え、実写版全体で観ると、そんなに崩れてはいないんですよ。 そもそも、実写版の祥子ってアニメ版とはちょっと違う。 序盤編で触れた演技の違いは、ここの違いに由来するものと言うこともできます。 ...制作チームは深く考えていないだろうが(笑。 祐巳に対してより完璧なお姉様、それが実写版の祥子です。 エッチの最中にはむろん、祐巳に対して揺らぎを見せることなどありません。 アニメ版の祥子だったら、こうはいかないでしょう。 制服をうまく脱がせてあげられなくて固まる、とか(^^; エッチの最中だけ、アニメ版の方が好き(爆

 エッチシーンは先述の通り、ハートフルとも感じられるような優しい内容。 マリみてにぴったり。 その上、ストーリー展開とさりげなく絡み合う点なんてのもあってちょっと感心。 祐巳の下着が少しずつ色づいていくのですよ。 逆にストーリーを裏切ったような点もありますけどね。 最後にお道具を使い出すのは...(^^; まぁ、アダルトビデオとしてははずせないところなのかも知れません。

 ついつい見逃してしまいがちですが、最後のエッチシーンは薔薇の館らしきところの一室で、さらにその床上にて展開されます。 これはさすがにいただけません。 祐巳と祥子の性格を考えれば、多少味付けを変えてあったとしてもベッドの上じゃないでしょうか。 お道具があることから事前準備をしていたものと考えられます。 ならばなおさら、ベッドの上でないとおかしい。 どうにも残念な点です。

 なんて言いつつ、実写版に優しいあたしはちゃんと言い訳も考えてあげますけど(笑。 仮にもお嬢様である二人、いくら恋に落ちたとしても、家族のそばでエッチなんて。 ましてやレズ、絶対にできない。 じゃぁ、ホテル? ダメダメ。 リリアンの生徒や先生に、お姉様に見つかったらどうするの。 それ以前に、あんな、エッチだけを目的とした場所に行くなんて。 ...いかがでしょうか?(^^; これなら、結果、それこそ生徒や先生に観られる可能性が高いことにも気づかず、薔薇の館を選びそうです。 エッチなんて非日常的な行為には慣れていないから、思考にも欠落が起こる。 きゃっ、可愛いっ(爆

 あたし、ホント優しいな(^^;; とゆーか、こーゆーことをあっさり考えられるようになってるってどーなんだろ(爆

 総まとめ。 実写版として十二分な完成度。 あなたももうひとりの祥子に触れてみませんか?(^^;

 最後に、コミケ期間中なのでなおさら気になる衣装のお話。 制服、セーラーカラーとタイが一続きになっているんですね。 アニメ版での設定はわかりませんが、世の中のリリアン制服の多くはそのようにデザインしているみたいです。 確かに、あの外観を実現するための現実解としては適当に思えます。 なお、この衣装がよくできすぎているためなのか、着脱は面倒なのでしょう。 エッチの最中に脱がせるシーンはありませんでした。 脱がせる祥子様を観たかったそこのあなた、そしてあたし、残念でした(^^;