おまかせ同好会

Date: Tue, 06 Feb 2001 20:57:02 +0900
From: Fukapon
Subject: 気丈な人、好きなんですよ

 ペンギンにゃ、みなさん。 どもども、Fukaponですぅ。

 長々とやっていたような気がするRAIN SOFTWARE『おまかせ同好会』の気になっていたEDを一通り観ることができましたので、サクッとレビューです。

 まずはストーリー。
 港陵学園(多分高校)に通う主人公は、演劇同好会こと「なんでも屋さん」に所属しています。 そこには、様々な雑用が持ち込まれ、その様々な雑用を処理しながら、恋を成就させちゃおう、とゆーわかりやすい内容です。 ...ま、いわゆる学園ラブコメですね。

 さて、本題。
 そんなわかりやすい学園ラブコメですが、ホントおもしろかったです。 なんでも屋に任される9つの仕事から全体は構成されているわけですが、どれもテンポ良くバカなので、ホントにおもしろいです(^^; 学園ものだと、どこから持ってきた言葉だか得体の知れない「純愛」とか、コンシューマゲーム機をバリバリ意識したような「告白」だとかがつきまとうのが常ですが、そういったものはとりあえずありません(^^; 近くて遠い距離なんてのも、さっぱり出てきません(^^;; ラブよりコメディに重きが置かれていて、あり得ないはずのなんでも屋さんが妙に日常に感じられるのが○。
 そのコメディ路線は徹底していて、アレなゲームにもかかわらず、エッチシーンの入れ方がキャラごとに偏っています。 大抵のアレなゲームは、一応エッチが重要だと考えてか、どのキャラにも同じくらいエッチシーンを挟むんですけどね。 こんなまともにおもしろいゲームを作っていたら、アレなゲームとして売れなかったろうなぁ、と思ってしまうような作品です(^^;

 私がプレイして恋を成就させたのは、極道の娘(!)である夕紀ちゃんと、幼なじみの香織ちゃんですか。 夕紀ちゃんはもう、設定が非現実的なんですが、なんでも屋自体もとっても非現実的ですし、そのハーモニーによってとても素晴らしいお話になっています(^^; ただ単に、テンポ良くバカが連発しているだけでもありましょうが。 香織ちゃんの方は、ちょっとEDが残念かなぁ。 非現実的ながら、あれだけ日常っぽくて、テンポ良くバカをやっているゲームの中に、非日常のシリアスシーンを挟むのはどうかって気がします。 せっかく作り上げた日常という世界観が、最後に来て崩れる感じがありました。

 そして、このゲームでは、本編で恋を成就させられる相手以外とのエピソードをEXTRA GAMEとして、おまけで用意しています。 いつもサブキャラを愛してやまない、マニアックなあなた(私^^;)に嬉しい配慮ですね。 ...私にとっての本命はやはりこっちだ(^^; 気丈な生徒会長、須藤絵里子お姉さまとのお話はこちらで楽しめます(^^;; うんうん、いいですねぇ、やっぱり、この折れない女の子って好きです(笑。

 システムに関しては平均的な出来。 主人公の名前が変えられるのが最近のものにしては珍しいかも知れません。
 インストールからプレイ終了まで、Windows2000でも問題はありませんでした。
 音声はWAVE、BGMはCD-DA、セーブスロットは10コくらいかな。 CG閲覧モードはありませんが、シーン回想モードがあります。 音楽再生モードもあり。

 ただ、平均的というのは、よく見られる悪い点も持っていると言うことです。 セーブするか次へ進むかを選択したあと、わざとじゃないかと思われるウェイトが入ります。 多くのゲームに言えることですが、無駄なウェイトを挟まないで欲しいものです。 さらに、CD-DAをつかったBGMは、相変わらず曲切り替えが遅い。 これのせいでゲームが止まりますからね...。 今時HDD容量が余っている人はたくさんいるのです。 生WAVEファイルをHDDに放り込むようなゲームがあっても良いと思うんですけどね。 MP3やWMAと違って、再生に特別なプログラムが必要でもないし、手間は増えないでしょうに...。

 総じて、良い出来だと言えます。
 学園ラブコメものとしては異例の、とてもガンバっている作品です。 終始おもしろいゲームであるこの作品は、万人にお勧めできますね。

 特に、定期テスト前のどうにもならない空き時間、この作品でつぶしてみてはいかがですか?(^^;;