天使のいない十二月

Date: Mon, 17 Oct 2005 21:12:43 +0900
From: Kuro代理
Subject: 天使のいない十二月

 ども、Fukapon(Kuro代理)です。

 Kuroさんからガサッといただいたゲームレビュー(のうちの1本)です。 処理が遅れていてごめんなさい...。 Leaf 『天使のいない十二月』、いつプレイしたのかは不明、なのかしらん。

 『うたわれるもの』がLeaf初体験とは、んー、世代の違いを(以下略。 では、レビューをどうぞ。

 うたわれるものでこのメーカーを知り、だんだんとさかのぼって行ってこの作品にたどり着きました。 こみパも楽しめたので結構期待していました。

音楽

 ヴォーカル曲はすべて良い出来です。 I hope so…, ヒトリ、どれもいいと思いました。 やはりこのメーカーさんの音楽はいいのだと改めて感じました。

 BGMもギターがメインで、すばらしいものばかりです。 クラシカルな音楽が好きな私としては、こういう音楽がだされるとすぐに高評価をしてしまうのですが、これは万人に受け入れられるものだと思います。

キャラ, 絵

 絵は、すばらしい出来です。 原画師もすばらしいのですが、その綺麗さは他のゲームのレベルをはるかに陵駕していると思います。 Leafということと、みつみ美里氏ということでこの部分にはかなり、期待していたわけですが、見事に期待を裏切らないでくれました。

 そして、CVも非常にいいです。 どのキャラにも、その声優さんが見事にマッチしています。

しかし、残念なことに、キャラクターの性格があまりにも…。 どのキャラも大体人格崩壊起こしています。 人間らしくないと言えばそういえますが、逆に人間らしいといえばそれもしかり。 最悪なのが、主人公です。 この性格には、さすがに感情移入できず遠くから見つめるような感じでプレイしていましたが、それさえも拒ませるような性格でした。 絵とCVは、いいのにこれは…、と本気で感じました。

シナリオ

 キャラクターとの矛盾は基本的になしと考えていいでしょう。 萌えゲーでは、まったくありません。 プレイしていてかなり考えさせられました。 万人向けというわけではありませんが、いいシナリオだとは思います。 ただし、人によっては鬱になるという捉え方もあります。 なんていうか、哲学的、倫理的、人道的な内容なでしょうか。 とても、深く考えさせられました。

 とまあ、私はなかなか気に入ったのですが、先ほども申しましたように鬱になるようなシナリオの流れ、さらにはエンディングにハッピーエンドとしてとらえられるものがない、という点からやはり万人にオススメというわけではないです。 たまには、萌えゲー以外をやりたいというのであればなかなかのお勧め作品だとは思います。

 評定。 音楽:9, シナリオ:7, キャラ/絵:6。 得点:75。