project KAIGO
誰にでもわかるかどうかがわからない
project KAIGO 入門

第三章 〜 会合二大伝説

未知との遭遇

 結局、2000年4月、新たに加わったメンバーは2名。 ゼロじゃなかったことに驚喜して良いと言えそうなものだが、実は恐怖することになる。 2000年度新たに加わったのは、まず、当時2年生だったN田。 N田はKAIGO NEWSでも報じられたとおり、アレな世界のスペシャリストであり、期待のニューカマーであった。 もう一人は、新入生だったいーじー。 ...彼が驚異の人物だったのである。

 日本語が通じない。 そんなときあなたは、どうするのだろうか。 まずは困惑するのではないだろうか。 そう、2000年度の会合は困惑から始まった。 新戦力と目されていたいーじーはなんと、日本語を使えないのである。 これには一同驚きを隠せなかった。 むろん、他の言語を第一言語とするのであればそこまで驚きはしなかっただろう。 彼の第一言語は確かに日本語なのだが、その日本語が誰にもわからないのである。 方言? イヤ、違う。 確かに彼は東京の生まれではないが、きつい方言が入っているわけではない。 ...彼の言葉の使い方が、徹底的に間違っているだけであった。 こんな人間が大学入学試験をパスできる現代の教育体制、これは明らかに間違っている。

 言語にとどまらず、彼には未知なるものを多く感じざるを得なかった。 その一つとしてあげられるのが、彼の生活である。 今となっては伝説として語り継がれる出張会合「PARTY☆NIGHT」はその生活の全貌を明らかにした。 彼の部屋を襲撃してみたものの、返り討ちにあった会合メンバー。 そう、もはや彼の部屋は、人間の住む場所ではなかった...。

萌える、神々

 波乱含みでスタートしたproject KAIGOの2000年度。 その波乱の最高潮は7月7日だった。 1999年にはproject KAIGOの内輪行事として行われていた、七夕会合こと七夕短冊飾り付け。 七夕の日に某C大学内に笹を持ち込み、お願い事をしたためた短冊を飾り付けるというイベントである。 某C大学における期末テスト直前に行われる七夕イベント。 テスト直前の重たく暗い雰囲気を楽しく変えるのにはちょうど良いのではないだろうか。 そう考えた会合メンバーは、この年、七夕短冊飾り付け代行企画を実現する。

 やることは簡単で、某C大学食堂で短冊を配り、お願い事を書いてもらった短冊を回収、飾り付けを代行しようということだ。 実際にやってみると、多くの人が快くお願いを書いてくださり、意外と好評を博した。 ...のは表向き。 今あかされる、七夕短冊飾り付け代行の真実。 会合の伝説として、今日まで当時の会合メンバー以外には伏せられていた事実。 ...萌えた。 イヤ、燃やした。

 何をどのようにどうして燃やしたのかは、あなたのご想像にお任せしよう。 しかし、これだけはハッキリと言っておきたい。 燃やしたのはM實の独断であり、他のメンバーはその事実が発覚した後、厳しく彼を批判したことを。 我々会合の良心は、M實以外にあり。 そう、良心は確かにあったのである。 そして、あるのだ。 翌年に行われた七夕短冊飾り付け代行では、陣頭指揮を執ったFukaponにより 「焼却厳禁」 ときついお達しが出た。

 なお、七夕の波乱はこれだけでは終わらなかった。 当日夜は台風接近に伴う嵐。 その中で、七夕会合の夜の部が行われたのである...。